皆さん微粉フィルタってご存知でしょうか?コーヒー豆を挽いた際に出てしまう微粉を除去するフィルタのことです。今回はこの微粉フィルタについて、実際に使用した際の味の違いも含めてご紹介したいと思います。
結論(微粉フィルタで淹れたコーヒーは最高だ!)
微粉フィルタで淹れたコーヒーは最高に美味しくなります。
コーヒーの粉に含まれる微粉はコーヒーを淹れた際の「えぐ味」の原因となります。
このため、微粉はないほうがスッキリと美味しい味わいになります。
微粉フィルタで微粉を取り除くことにより「えぐ味」の無い後味のスッキリとしたコーヒーに仕上げる事ができます。
コーヒーの微粉は何で出るの?
コーヒーの微粉は豆を挽く際に発生します。
コーヒー豆はコーヒーミル(グラインダー)で挽きますが、コーヒーミルにも様々な種類のものがありますが、どんなに高性能なミルを使用しても、多少の微粉は発生してしまいます。
ただし、高性能で均一な粒度にする事ができるミルを使用したほうが微粉が少くコーヒーの抽出具合が安定する為、美味しいコーヒーに仕上がります。
以下のミルは比較的WEBの評判も良く、安定してコーヒー豆を挽くことができます。
微粉フィルタって何?
微粉フィルタとは先にも説明したとおり、微粉を取り除くことのできるフィルタです。
容器の中にフィルタがセットされており、フィルタをセットした状態でコーヒーの粉を入れて篩う(ふるう)事で、コーヒーの微粉を分離します。
微粉を取り除いたら、残った粉を取り出してドリップコーヒーへと使用する事ができます。
実際に微粉フィルタを使用してみる
今回は以下の条件で微粉フィルタを使用したものと、使用していないもので飲み比べてみたいと思います。
- 粗さ:中挽き
- 豆/湯の比率:豆15g/湯150g
- 湯の温度:87℃
- 蒸らし:30秒
- 抽出時間:1分20秒
- 抽出フィルタ:金属フィルタ
- 評価:pH、TDS、味、カップに残った微粉の量を確認
豆は1杯15gとし、今回は以下の写真の微粉フィルタを使用しました。
微粉フィルタの効果を確認する為に、コーヒーは2杯淹れ、一方は微粉フィルタを通した粉で淹れたコーヒー、もう一方は微粉フィルタを通さずに淹れたコーヒーとしました。
以下の写真が微粉フィルタにより取り除くことのできた微粉です。
見やすくする為に、コーヒー豆を一粒置いて見ましたが、コーヒー豆を挽いた粉には結構な量の微粉が含まれていることがわかります。
抽出フィルタは微粉の影響が出やすい金属フィルタを使用し、豆の粗さは中挽き、豆/湯の比率は1:10の比率となるように入れています。
豆/湯の比率が1:10というのは私が通常使用している美味しいコーヒーを淹れる為の比率です。
詳しくは以下の記事で紹介していますので、興味のある方は見てみてくださいね。
湯温は酸味と苦味をバランス良く出すことのできる87℃で抽出しました。
比較結果
以下がpHとTDSの確認結果です。
pHは同じくらいでTDSはフィルタなしの方が明らかに高くなるだろうと予想していたのですが、微粉フィルタに関わらずTDSも概ね同じくらいの値を示しました。
※TDSが70ppmの差がありますが、これまでの経験上70ppmはバラツキの範囲内です。
味を見てみるとフィルタなしに比べて「えぐ味」が極めて抑えられており、スッキリと非常に美味しい味に仕上がっていました。
コーヒーの抽出液に出てしまった粉っぽさが、微粉フィルタによって、きれいに除去された事を感じ取る事ができました。
実際に残ったカップを見てみると、わずかな見た目の差ですがフィルタありの方が微粉が多いように見えました。
感想
微粉フィルタを使用する事で、「えぐ味」のないクリーンなコーヒーに仕上げる事ができました。
また、今回は抽出フィルタには金属フィルタを使用しました。
金属フィルタはコーヒーの味をダイレクトに抽出できるフィルタですが、微粉が入りやすいのが難点でした。
今回、微粉フィルタで微粉を予め除去したことにより、微粉による「えぐ味」を抑えつつも、濃厚でコクのコーヒーに仕上げる事ができました。(つまり、最高に美味しかったです。)
まとめ
いかがでしたでしょうか?
微粉フィルタを使用する事で、スッキリとクリーンなカップに仕上げる事ができます。
微粉フィルタは比較的入手しやすく、コーヒーの味をワンランク上へと引き上げてくれるので、非常におすすめです。
皆さんも微粉フィルタによりいつもより少しリッチなコーヒーを味わってみてはいかがでしょうか?
それではまた。
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