サードウェーブコーヒーとはコーヒーの世界の潮流(時代の流れ・ムーブメント)の第3波のことです。コーヒーの質・味を追求する考え方(サードウェーブ)に基づくコーヒーで、コーヒー店としてはブルーボトルコーヒーが有名です。
ファーストウェーブとは?
1960年代やそれ以前、コーヒーの流通量が急速に拡大、一般家庭に広まりました。これが最初の潮流(ファーストウェーブ)です。
インスタントコーヒーもこの頃普及し、コーヒーが日常的に消費される時代の幕開けでした。
ちなみにこの頃は現代に比べると質や味へのこだわりは低く、手頃で安価なコーヒーを求める傾向にありました。
セカンドウェーブとは?
1960年代になるとコーヒーの美味しさを探求しようという動きが生まれました。これがセカンドウェーブです。
スターバックスやドトール、タリーズなどのシアトル系コーヒーが台頭します。
この頃のコーヒーは深煎りのコーヒーが主流で砂糖やフレッシュを用いたアレンジコーヒーが流行しました。
また、日本ではこの頃喫茶店ブームも起こり、1杯ずつ丁寧に入れたコーヒーも存在しました。
そしてサードウェーブへ
1970年代後半から地理的な特徴や個性のあるコーヒーに対する考え方として「スペシャルティコーヒー」と言う概念がアメリカで登場し始めました。1990年代以降にスペシャルティコーヒーの概念が世界へと拡大し、コーヒーの味や個性を追求するというサードウェーブの波へと繋がっていきます。
また、コーヒー豆の品質だけでなく、コーヒーの器具や入れ方についても見直され、コーヒーの生産から精製、焙煎、入れ方など、味を探求する為の総合的な動きがサードウェーブの特徴となりました。
深煎りのセカンドウェーブに対して、サードウェーブコーヒーは浅煎りで単一の豆(シングルオリジン)の風味を楽しむ、いわゆるグルメコーヒーが主流と言えます。
フォースウェーブで来るものは何なのか?
コーヒーが一般的に広く親しまれるようになり約100年が立ちました。
コーヒーの味を覚えた「ファーストウェーブ」、コーヒーに美味しさを求めた「セカンドウェーブ」、コーヒーをグルメへと昇華した「サードウェーブ」とコーヒーの歴史は味の追求の歴史とも言えます。
グルメへと昇華したコーヒーに対して人々が次に求めるものは何なのでしょうか?
さらに味を追求するならば精製方法の見直しや、オールドクロップのヴィンテージ化なども面白いかもしれません。
もしくは既にグルメ化したコーヒーを一般家庭向けに量産化する等、ある種「ファーストウェーブ」に立ち返るような動きもあるかもしれませんね。
どのような波が来るにせよ、その未来の姿を想像するだけでも非常にワクワクします。
この記事を執筆している今もどこかでフォースウェーブの波紋が立ち始めているのでしょうか?
そのようなまだ見ぬコーヒーの未来に思いを馳せながら今回の記事を締めくくりたいと思います。
それでは、また。
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