コーヒーの味はコーヒーの鮮度によって決まると言っても過言ではありません。それくらいにコーヒー豆の鮮度は繊細で味に大きく影響しますが、保存方法を工夫することでコーヒー豆を長期間にわたり鮮度良く保存することができます。今回はコーヒー豆の鮮度を保つコツについて、コーヒーが劣化する原因や最適な保存方法を交えながら解説していきたいと思います。
コーヒー豆の最適な保存方法
結論から言ってしまうとアルミバッグに入れて冷凍保存が最も良いです。
私自身、この方法で保存していますが、最も長持ちすると感じております。
特にアルミバッグに入れてできるだけ空気を抜くことが重要です。
以前、同じ豆をガラス瓶とアルミバッグそれぞれに入れて冷凍保存し、味の劣化を比較検証した事がありますが、その時の検証結果では1週間以上もアルミバッグのほうが長持ちしました。
コーヒー豆が劣化する原因は酸素・湿度・光・温度
コーヒーを飲んだ際に、強い(嫌な)酸味を感じたことは無いでしょうか?
これはコーヒーが劣化(酸化)したことにより、酸味が増した事が原因です。
この「酸化」は酸素・湿度・光・温度によって加速されます。
■酸素・湿度
「酸化」とは文字通り物質が酸素と結びつく(反応する)事により起こります。このためコーヒーが空気中の酸素や水分と触れるとコーヒーが酸化します。
■光
一般に光は酸化反応を促進すると言われています。特に紫外線のような波長の短い光ほど大きなエネルギーを持っており、酸化を強く促進します。
■温度
酸化は化学反応の一種ですが、化学反応の世界には「反応速度」という言葉があります。これは反応の速さを表す言葉なのですが、反応速度は温度の影響を強く受けます。このため高い温度で保存すると、それだけ早く酸化が進んでしまうのです。
オススメの保存容器
先にも述べた通り、コーヒー豆は酸素・湿度・光を嫌います。このため、密閉性、遮光性が高く、保管容内になるべく空気を含まない容器を選択する事が重要です。
個人的なオススメとしてはチャック付きのアルミバッグです。
密閉性、遮光性に優れており、豆の形状に合わせて袋が密着することで空気を抜くことができるため、酸化しにくいオススメの容器です。
また、ご注意頂きたい点として、ジップロック等のポリエチレン袋です。
ポリエチレンは一見密閉されているように見えますが、実は酸素を透過しやすい性質を持っていますので、ポリエチレン袋での保存はなるべく避けたほうが良いです。
コーヒー豆の温度管理
家庭でコーヒー豆を保存するには常温・冷蔵・冷凍のいずれかにより保存する事が一般的です。温度の影響を考慮するのであれば冷凍保存が最も酸化しにくい保存方法と言えるでしょう。
冷凍保存で正しく保管すれば、1ヶ月程度はコーヒー豆を美味しく保つことができるかと思います。
ただし、冷蔵保存や冷凍保存の欠点として、冷蔵庫から取り出した際に容器が結露してしまうことがありますので注意が必要ですが、結露を起こしにくい容器で保存すれば、大きな問題にはならないでしょう。
コーヒー豆の保存方法をマスターして美味しいコーヒーを入れよう!
いかがでしたでしょうか?
今回はコーヒー豆の保存方法についてご紹介させていただきました。
ここまで読んでいただいた皆様であれば、既に理解されているかと思いますが、コーヒー豆の保存方法に何も難しいことはありません。
基本の酸素・湿度・光・温度に気をつければコーヒーを美味しい状態を保ったまま長期保存する事ができます。
この保存ルールの基本を守り、より良いコーヒーライフを楽しんでください。
それではまた。
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