コーヒー。誰もが知っている飲み物ですが、そもそもコーヒーって何から作られているのでしょうか?どこでも誰でもで当たり前のように飲まれているコーヒーについて、その素となるコーヒーノキやコーヒーチェリー、コーヒーの産地について知ることができたら、日々のコーヒーをより味わい深く楽しめるかもしれませんね。
コーヒーは何からできるの?
コーヒーは焙煎したコーヒー豆をグラインダーで挽いた粉をお湯などにより抽出することでできます。
そのようにコーヒーの元となるコーヒー豆ですが、コーヒー豆はコーヒーノキという植物から採れます。コーヒーノキはコーヒーチェリーと呼ばれる実を実らせます。このコーヒーチェリーを「精製」することによって、コーヒーチェリーの中にあるコーヒー豆を取り出しています。
コーヒーチェリー
コーヒーチェリーはコーヒーノキになるフルーツです。フルーツなのでどうやら実の部分も食べることができるらしいのですが、私も残念ながら食べたことはありません。しかし、コーヒー好きとしてはそのうちコーヒーの実も食べてみたいものですね。
このコーヒーチェリーですが、通常一つの実に対して二つの種子を持っており実の中は「多重構造(下図参照)」になっています。まれに種子が一つしかないものができますが、これを「ピーベリー」といいます。(もしかしたらあなたも聞いた事があるかもしれませんね。)
コーヒーチェリーの中の「外皮」、「果肉」、「パーチメント」などを取り除いたものが焙煎する前の生豆(なままめ)の状態になります。焙煎をすると「チャフ」と呼ばれるカスのようなものが豆から剥がれ落ちるのですが、これが「シルバースキン」です。このため、焙煎後のコーヒー豆(あなたがコーヒーを飲む直前の状態)は「外皮」から「シルバースキン」までが取り除かれた状態になっています。
ちなみに「外皮」から「パーチメント」までを取り除く作業を「精製」といいますが、精製方法は各産地により異なる方式を採用しており、精製方法の違いによってそれぞれのコーヒーに異なる味わいがもたらされます。(精製方法の詳しい内容についてはまた別の機会にしましょう。)
ピーベリー
コーヒー豆にはフラットビーンとピーベリーという2種類のコーヒー豆が存在します。
通常のコーヒーチェリーの中にコーヒー豆が2つ向かい合う形で入っているものをフラットビーン(平豆)といいます。これに対して、片方の種子がうまく育たず、コーヒーチェリーの中に種子が一つしか入っていないものをピーベリー(丸豆)といいます。
ピーベリーは全体の5〜20%の割合で含まれていると言われており、通常のフラットビーンに比べて希少価値の高いコーヒーです。
ピーベリー(丸豆)というだけあった、通常のフラットビーンに比べて丸い形をしています。
たまに、「ブラジル ピーベリー」のような名前のコーヒーが売っているかと思いますが、このピーベリーは豆の種類を表していたんですね。
コーヒーの産地(コーヒーベルト)
コーヒーの主な産地赤道付近の熱帯・亜熱帯地域です。コーヒーノキが育つには温暖な気候や適度な年間雨量、寒暖差や水はけの良い土壌などの条件があり、これらの条件が揃っている地域が赤道付近の地域です。特に、北緯25度から南緯25度の地域を「コーヒーベルト」と呼びます。
日本ではタンザニアのキリマンジャロ、インドネシアのマンデリン、ジャマイカのブルーマウンテンなどが有名ですが、どこもコーヒーベルトの中であることがわかりますね。
日本の沖縄でもコーヒーの栽培を実施しています。沖縄セラードコーヒーさんでは8年もの情熱をかけて完成させた「栽培、収穫、精選、焙煎」を国産100%で実施したコーヒーを取り扱っています。非常にロマンあふれるコーヒーであり、コーヒー好きの筆者としては非常に応援したいコーヒーの一つです。
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